夏季を中心に、熱中症の発生が相次ぐ中、
職場においても熱中症が発生しており、
それが重篤化して死亡に至る事例も跡を絶たない状況にあります。
令和2年1年間の職場における熱中症の発生状況を見ると、
死亡を含む休業4日以上となる死傷者数は959人、
そのうち死亡者数は22人という人数からみても、
職場における熱中症の予防に取り組む必要があるといえます。
そこで、「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」と題し、
令和3年5月1日から9月30日の間、すべての職場において、
「職場における熱中症予防基本対策要綱」に基づいて、
基本的な熱中症予防対策を講ずるよう広く呼びかけるとともに、
この期間中、事業者がWBGT値(いわゆる、暑さ指数)を把握して、
それに応じた適切な対策を講じるだけでなく、
初期症状の把握と緊急時の対応体制の整備を図るなど、
重点的な熱中症対策の徹底を図ることとしてます。
【キャンペーン期間中に実施すべき主な事項】
<STEP1>
JIS規格に適合したWBGT指数計を用いてWBGT値を測り、
その値を把握します。
<STEP2>
準備期間(令和3年4月)中に検討した事項を確実に実施するとともに、
<STEP1>で測定したWBGT値に応じて、
「WBGT値を下げるために必要な設備の設置」、「休憩場所の整備」、
「水分や塩分の摂取」「労働者の健康状態の確認」などの対策をとります。
<STEP3>
熱中症予防管理者などは、<STEP1>で測定したWBGT値を確認し、
さらに自身が巡視などをすることにより、
「WBGT値の低減対策は実施されているか」
「各労働者が暑さに慣れているか」
「各労働者は水分や塩分をきちんと取っているか」
「異常時の措置」などの事項を確認していきます。
さらに、重点取組期間としている令和3年7月1日から7月31日までの間は、
より強い熱中症対策を取り組むこととしています。
詳細は、
【STOP!熱中症クールワークキャンペーン】をご覧ください。