厚生労働省においては、応募者に対して広く門戸を開き、
本人のもつ適性や能力を基準とした公正な採用選考を確保する観点から、
一般財団法人日本規格協会(日本規格協会)が、
JIS規格の解説の様式例において示していた履歴書の様式例の使用を、
これまでは推奨していました。
このJIS規格の解説の様式例について、
日本規格協会が令和2年7月に、
JIS規格の解説の様式例から履歴書の様式例を削除したため、
厚生労働省においても新たな履歴書の様式について検討を行い、
令和3年4月に、事業主に対して、
参考となる新たな様式例(厚生労働省履歴書様式例)を公表しています。
厚生労働省は、この新たな様式例を通して、
事業主に対して公正な採用選考をお願いするとともに、
応募者に提出させる履歴書の様式に、新たな様式例と異なる記載欄を設ける場合も、
公正な採用選考の観点に特に留意をしてもらうことを要請しています。
【従来の履歴書様式例と異なる点】
●性別欄の取り扱い
・性自認の多様な在り方に対応するため、〔男・女〕の選択ではなく任意記載欄とする。
・応募者が記載したい内容で記載することを可能とする。
・応募者が記載を希望しない場合は、未記載となることもある。
●応募者のプライバシー要素が非常に高い情報の削除
・「通勤時間」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者」「配偶者の扶養義務」は、
特に応募者のプライバシー要素が非常に高い情報であることなどを踏まえ、
新たな様式例の項目欄としては設けないこととする。
その他、これまで「記入上の注意」として掲載されていた
「鉛筆以外の黒又は青の筆記具で記入」「数字はアラビア数字で、文字はくずさず正確に書く」
という掲載内容が削除となっています。
詳細は、
【新たな履歴書の様式例の作成について】をご覧ください。